BBS 53967


<春の木洩れ日の中で…第3話>

1:おやかた :

2010/06/22 (Tue) 12:03:31

<春の木洩れ日の中で…第3話>


3.サインコサインタンジェント、
アークタンジェントッテナンデスカ?(仮)


大須磨が風呂から上がると、携帯が光っていた。

紫苑からのメールである。

紫苑からのメールを開いた大須磨の目には、

少し怪しい光が戻っていた。

「紫苑のやつ、相変わらず賢いな。」

呟きながら、大須磨はなにやらカレンダーを必死に見つめ、

あまり得意ではない計算を、一心不乱にするのであった。

あくる日、紫苑から皆には事情は話されず、

ただ朱里が元気である旨だけが伝えられた。


そしてさらに数日が流れていった。

久しぶりに朱里が学校に顔を出した。

「おーっす、みんなのアイドル朱里ちゃんですよ!

みんな、おいらが休みの間寂しかっただろう?w」

そんな元気な朱里の顔を見て安心した一同の中に、

なぜか一番喜んでいるはずの大須磨の顔はなかった。


翌日、大須磨は登校したが、特に変わった様子は無かった。

「あれ?紫苑ちゃんは?」

明日香が大須磨に声をかける。

「あ、ああ、休み・・・みたいだよ。」

「ふーん・・・あのさ、魔王ちゃん。」

「ん?」

「隠し事は体によくないよ?」

「え?・・・な、なんだよ急に・・・」

「なんとなく言ってみただけw

じゃ寝る、いや帰る。」

言いたいことだけ言うと、

明日香はさっさと帰ってしまった。

「姫は、変に鋭いからな・・・」

独り言を呟いていると、大須磨の携帯がなった。

「変に・・・って何よ!」

姫からのメールである。

「聞いてたのかよ!?」

携帯に突っ込んでみる大須磨であった。


紫苑が学校に出てくると、

今度は大須磨か朱理が学校を休んでいた。

特に変わった様子も無いが、

全員が顔を合わせることはめっきりなくなっていた。

「みんなIN率低いぞー・・・ってか、

いずもしゃんどこいったん(ToT)」

姫が珍しく怒っている。

そんな姫を、不破が静かに見守っていた。



風に乗って、早咲きの木蓮の薫が吹き込んできた。

「春はもうすぐそこまで来ている。」

そんなメッセージを乗せて。


<つづ・・・けられ(ry>
2: :

2010/06/24 (Thu) 17:47:34

おもしろいねーw
頑張って続き書いてくださいw
最近毎日ブログ見て更新されてるか確認してるんだからーw

  • 名前: E-mail(省略可):
  • 画像:

Copyright © 1999- FC2, inc All Rights Reserved.