BBS 54050


<春の木洩れ日の中で…第1話>

1:おやかた :

2010/06/09 (Wed) 13:30:39

<春の木洩れ日の中で…第1話>


1.ラブストーリーは突然に(仮)


「いずもしゃん、喉かわいた~お茶買ってきて~!!」

『え?パシリっすか?俺?』

「違うよー、いずもしゃんは私の秘書でしょ?ひ・し・ょ♪」

『そうだったっけ・・・?ってか、何が違うんだろう…!?』

「まあまあ、細かいことはいいから、レベル上げなさい…もとい、爽健美茶ね!」

『レベル…?』

「いいから。これあげるから急いで!」

「姫」こと明日香に手渡されたのは、くたびれたジャージであった。

広げてみると、背中の部分にマジックで「ジャシーン」と書いてある。

『なんすか?これ?』

「知らないの?ジャシーンよ。」

『ジャージだからジャシーン?』

「いいから、早くお茶ーーーーーー!!」

出雲は『購買タクおね^^;』と謎の言葉を呟くが、誰からも反応が無いため、

『マラソンして来ます・・・』

と、マッチョな肉体を揺さぶりながら、購買へと走って行った。

『ひめ~、あんまり出雲をいじめないでやんなよ』

一部始終を見守っていた大須磨が助け舟を出した。

「え~?いじめじゃないよ!敢えて言うなら、いずもしゃんの、

私への無償の愛だわね、そうだよね?りみたん?」


「・・・ん~、出雲っちがどう思ってるか次第だけど、

私が見る限り、嫌がってるようには見えないけど?」

急に振られて里美は少しどぎまぎしながら言った。

「さすが、私の嫁。よく分かってる。ご褒美にチューしてやる~」

『あ、姫、こんなところで・・・ダメ、そこは・・・あ、(ry・・・』

「お、始まったwww行け行け~」

じゃれあう二人を煽っているのは、時須太一である。

「それはともかくとして、朱里は今日も休みか?」

大須磨は、朱里の席をチラッと横目で見てから皆に言った。

『そういえば、ここんとこ見てないね・・・』

今まで静観していた紫苑がやっと口を開いた。

「誰か、なんか聞いてないか?」

大須磨は皆の顔を一人ずつ見渡したが、

皆、首を横に振るか沈黙を守っていた。

「ひめ~お茶買ってきた・・・ってなにやってんですか昼間っから・・・」

購買から帰ってきた出雲が、まだ絡まりあっている二人に言った。

『あ、出雲。朱里の事、なんか聞いてないか?』

「朱里君?いや、なにも・・・」

『そうか・・・紫苑、今日の帰り、暇か?』

「ああ、行ってみるか」

『おう、付き合ってくれ』

「・・・なになに?どこいくの?凛も行く~。どこ?GD?秘密?ね~?」

どこかから急に現れた凛が大須磨ににじり寄った。

『朱里の家だけど・・・凛も行くか?』

「いくいく~」

『んじゃまあ、3人で様子見てくるわ』

筆者の都合・・・いや、光陰矢の如しと言うが如く、

あっという間に時は流れ、放課後となり、

大須磨・紫苑、そして凛の3人は、朱里の家へと向かったのでした。


 大須磨と紫苑は、朱里と中学からの友であった。

いつも朱里がボケて、大須磨が鋭いツッコミを入れ、

それを紫苑がみて笑っているのだった。

ところがここ数日、朱里が学校に来ていないのだ。

具合が悪いなら、大須磨か紫苑には連絡位あるだろう。

それが無いという事は、何かあったのではないだろうか。

皆に心配を掛けたくないために、大須磨も紫苑も平静を装ってはいたが、

内心では心配していたのである。

『それにしても・・・』

大須磨たちの心中を知らないとは言え、

まるでピクニックにでも行くようなテンションの凛に、

大須磨は少しだけ焦れていた。

「まあいいじゃないか、3人して暗い顔しててもしょうがない。」

気持ちを察した紫苑は、大須磨の横腹を軽く突いて言った。

『それもそうだな、俺らの思い過ごしかも知れないしな。』

「なになに?内緒話?なんかやらし~な~」

相変わらず元気な凛が2人のやり取りに茶々を入れた。

季節はまもなく春になろうとしていた。

爽やかな風がどこからか春の薫りを運び、

そんな3人をやさしく包み込んでいた。


<つづく・・・かも>
2: :

2010/06/13 (Sun) 02:39:15

コメントはここでいいのかな。

誰かわからないけど、書いてくれてありがと。

結構前だけど、一番Gチャが盛んだった時期を思い出してちょっと寂しくなったりしてw

でも面白かったです。(いずもしゃんの扱いが

てことで!
つづきよろしくw
締め切りは明日よ!w

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